ロケットスタートを切らせる、
ヒトクセ流の新人研修とは・・・?


 
 
こんにちは。新卒1年目の渡邉勇輝です。
学生時代はバスケットボールが趣味で、オフェンスもディフェンスも全力でボールを追いかけていました。

そんな僕も、社会人になり約3か月。
今ではヒトクセの経営企画室にて、ボールではなくKPIを追いかけ日々奮闘しているのですが、ビジネスマンとしてのオフェンス(新規事業開発)とディフェンス(バックオフィス)は両立が難しいものです・・・。

すごい経歴を持った経営陣に揉まれながら、なんとか乗り切ったヒトクセでの第1クォーターを振り返り振り返り、一番印象に残ったことがあります。 
 
それは、
 
「ベンチャー企業なのに、思っていたより新人研修がしっかりしている!!」
 
ということです。

ヒトクセは、社員数約35名。新卒をまとめて採用したことのない企業だと聞いていたので、「社員研修など整っていないだろう」と思っていました。
しかし、その予想は見事に裏切られ、みっちり2週間叩き上げられました(笑)
 
研修の後はOJTを受けながら一人前を目指しているのですが、既に売上の獲得サービスのアップデート開発をし、活躍している同期がいるのです。(負けていられない!)

入社時にはマナーすらわからなかった新人(特に新卒)を、
2週間でロケットスタート
できる状態に引っ張り上げた研修の裏には、どんな秘訣があるのか。

研修の全体設計を担った管理本部長の和田にインタビューをしてみました!
 
 


 
 

——担当直入にお聞きします。
ベンチャーの割に新入社員研修がしっかりしているという印象だったのですが、設計する上で意識したことはありますか?

和田:今回に限ったことではないのですが、配属先の領域だけでなく、全部門の知識をインプットできる研修になるように意識しました。

例えば、管理部もプログラミング研修をしますし、営業部もデザイン研修をする、といったように。
背景としては、ヒトクセの仕事は自分の部署だけで完結することがほとんどないからです。

具体的には、クライアントとコミュニケーションをとる営業チームがいて、クライアントの理想をデザインに落とし込むデザインチームがいる。そして、そのデザインを実際に組み込んでいく開発チームがいて・・・などなど。

このように、 部署間でのやり取りが多いため、「他の部署が何をやっているのか」を把握し「最低限のベースの知識」は揃え、コミュニケーションをスムーズにさせる工夫が必要だと思っています。
 
 


 
 

——なるほど、全部門の知識をインプットすることをベースとしているんですね。
その上で、今年度ブラッシュアップした部分はありますか?

和田:はい、大きく3つ変えました。

1つ目は、 広告業界の専門知識を多めに盛り込むことです。
「広告業界の革命児」になるべく日々奮闘しているヒトクセにおいては、自社の商材知識だけでなく、業界知識・専門用語もしっかり網羅している必要があります。なので、以前に比べてこの領域のインプット量を増やす研修に設計しました。

2つ目は、Self learningができる仕組みづくりです。
昨年までは、座学での聴講形式がメインでした。しかし、それではインプットの質が悪いという受講者側の問題と、講師として現場の人の時間を確保することが難しいという講師側の問題がありました。

そこで、「自発的に学べて講師の属人性に依存しない形にできないか」と模索した結果、ノウハウを資料にして体系化し、外部ツールと併用するスタイルに行き着きました。

これにより、「必要な知識は自分でキャッチアップし、手を動かして学べるインプットの効率化」と、「重要な部分や+αの部分のみ、講師が補助をすればいいという時間の効率化」を実現させることができました。

3つ目は、新卒向けコンテンツの導入です。
今年は初めて新卒をまとめて4名受け入れたということもあり、ビジネスマナーなどのコンテンツは必須でした。名刺の受け渡しや電話対応など、ロールプレイングを交えながら学べるようにしましたね。
 
 


 
 

——前述の通り大幅に変えたという今回の研修ですが、何をヒントに設計したのでしょう?

和田:各部署のニーズと、参加者の特性ですね。

部署のニーズに関しては、会社のフェーズや業績、既存メンバーとのバランスなどによって「身に付けるべき能力」が日々変化します。部署ごとのOJTで教育コストを十分に割ける状態であれば、全体での新入社員研修ではライトな部分のみをすることもありますし、その逆もしかり、といった具合に。

また、参加者の特性に関しては、参加者が変わればもちろん特性も変わります。今回のように新卒の割合が多いときはビジネスマナーを追加したり、エンジニアの中途が多いときはプログラミングの基礎は省いたり、など。

このように、毎回研修の内容を変えて作り直すのは大変な部分もありますが、皆さんに時間を投資してもらっている分、役立つ研修にしたいと思っています。
 
 

――では最後に。そんな手塩にかけて作った研修を経た社員を迎え、今後どんな組織を作っていきたいですか?

和田:10%か20%は遊びがある組織を作りたいと思っています。

せっかくベンチャーでチャレンジできる環境にいるので、その道のプロとして100%自分の業務を全うするだけでなく、少しでも「面白そう」だと思ったら他の領域のことでも手を挙げてやれるような組織になるといいですよね。

そのためにも、できることを増やし、やりたいことを作る機会として研修が機能していたら尚嬉しいです。

一人ひとりの興味の幅を広げ、自発的に学ぶ意欲を醸成するための、いわば「学びへの投資」ですね。

——ありがとうございました!